ハリー・ポッターと金融システム 2008 9 13

 ハリー・ポッターの映画において、
最初の頃、「賢者の石」や「秘密の部屋」では、
誰もが知っているが、
あるいは誰もが気づいているが、
恐ろしくて、誰もが、
その人の名前を言うことができないというシーンがあります。
 だから、「あの方」とか「あの人」という表現で言いまわしたり、
臆病な人は、それすら言えなくて、ただ遠まわしに言うだけとなっています。
 さて、今の米国の金融システム。
誰もが知っているが、
あるいは誰もが気づいているが、
恐ろしくて、誰もが、それを言うことができないことがあるかもしれません。
 今年に入って、ベア・スターンズ、
続いてリーマン・ブラザーズの話題が出るたびに、
市場が揺れ動いています。
 「アメリカの金融業界は、巨大だから、
投資銀行が、一つか、二つ倒産したところで、
全く問題ないのではないか」ということを聞かれます。
 確かに、サブプライム関連の金融商品を全損扱いにしても、
アメリカの金融システムが破綻することはないでしょう。
 今や、サブプライム関連のことは、どうでもよくなったのです。
それ以上の問題が存在すると思います。
 今年初めに書いたと思いますが、
サブプライム問題は、単なる導火線に過ぎないのです。

















































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